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過活動膀胱
過活動膀胱ってどんな病気?
過活動膀胱とは、急に尿意をもよおして、何回もトイレに行ったり、トイレに間に合わず尿をもらしてしまったりする病気のことをいいます。
また、行動療法や薬物治療を少なくとも12週間継続しても改善がみられない、または副作用などで治療の継続が困難である場合を、難治性過活動膀胱と定義しています。
過活動膀胱でよくみられる症状は?
過活動膀胱の症状は、尿意切迫感、切迫性尿失禁、昼間頻尿、夜間頻尿の4つが一般的です。
-
尿意切迫感
突然起こる、
がまんできない
ような強い尿意 -
切迫性尿失禁
がまんができずに
尿がもれてしまう -
昼間頻尿
日中に何回も
トイレに行く -
夜間頻尿
尿意のために
少なくとも1回は
睡眠が中断される
過活動膀胱にかかっている人の数
過活動膀胱によって尿に関する症状を持つ人は、8人に1人いるといわれています。
国内の調査*から、40歳以上の日本人の12.4%(8人に1人)が過活動膀胱の
症状を持つといわれ、患者数は1,000万人を超えると推定されています。
*本間之夫ほか:日本排尿機能学会誌:14(2):266, 2003
過活動膀胱が発症するしくみ
過活動膀胱になると、尿が十分にたまらないうちに膀胱の筋肉が勝手に収縮して、尿を出そうとします。過活動膀胱が発症するしくみは十分にはわかっていませんが、加齢、肥満、メタボリック症候群、高血圧など、さまざまな病気が関係していると考えられています。
「過活動膀胱」をほうっておくと…
過活動膀胱は、生命にかかわる病気につながることは極めて稀です。しかし、過活動膀胱は生活の質に大きな影響をおよぼします。何回も尿意を感じてトイレに行きたくなる、ときには間に合わずにもらしてしまうなどの症状があると、外出や友人との付き合いがおっくうになりがちです。重症になると一日中家に閉じこもりがちになる人もいます。
また、夜間の尿意によって睡眠が妨げられることもあり、慢性的な睡眠不足となることもあります。
症状が気になり始めたら早めに診察を受けることが大切です。
「過活動膀胱」の症状や治療法については、
こちらの動画からもご覧いただけます。
過活動膀胱のお話
編集協力:福井大学 名誉教授(泌尿器科学)
横山 修 先生